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全国盲学校野球大会

 投稿者:熊本盲学校OB  投稿日:2008年 9月 2日(火)22時21分4秒
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  こんばんは。現在愛知県在住の全盲のものです。
今回私は、第23回全国盲学校野球大会を、試合のあった2日共に球場で観戦しました。
今回の大会では最寄り駅から観戦者も乗車できるシャトルバスが運行され、また主管校の先生方も丁寧にサポートしてくださり、全盲の私も問題なく単独で球場へたどり着くことができました。
試合は知り合いの多い熊本盲学校のベンチ後方で観戦したため、状況把握には特に困りませんでしたが、球場内での実況放送があればさらに深く観戦できたのではないかと思います。
今回の大会で私が特に注目したのは、NHKによる決勝戦の実況中継です。
本日午前1時より、NHKラジオ第2において、決勝戦の様子がノーカットの実況録音で放送されました。
それに先立ち、8月31日午後7時半より、同じくNHKラジオ第2「視覚障害者のみなさんへ」において、同実況のハイライトが放送されました。(今度の日曜日、午前7時半から再放送があります)
この実況放送はグラソフを愛するものとしてとてもうれしいことであり、また社会的にも意義深いことだと思います。
そこで、下記のような文書を、NHKの「視覚障害者のみなさんへ」の係りに送りました。
今後もこの実況放送が継続され、さらに拡大されるよう、皆さんもグラソフ選手としての、愛好者としての声をぜひNHKに届けていただければと思います。
送り先のホームページのURLを、URL欄に記載しておきます。
以下、私が送った文書です。

私は先の全国盲学校野球(グランドソフトボール)大会で優勝した熊本県立盲学校グランドソフトボール部のOBです。
今回、同大会の決勝戦の実況を放送していただいたことをとてもうれしく思います。
「視覚障害者のみなさんへ」でのハイライトの放送はもちろん、2日午前1時からの完全版の放送は、「オリンピック行進曲」のオープニングからしあい終了後のインタビューまで、録音とはいえ、まさに「甲子園」の中継の雰囲気そのものであり、OBとして特にうれしく思います。
私は、今回の放送は社会的にも大変意義深いものであると考えています。
グランドソフトボールをはじめ、障害者スポーツと言われるスポーツは、一般に、障害者問題の啓発や福祉的な視点で報道されることが多いように思います。つまり、ニュースで取り上げられる場合も、スポーツコーナーではなく、社会ニュースとして、あるいは一つのドキュメントとして取り上げられることが多いように思います。
障害のあるアスリートも非障害のアスリート同様、それぞれに目標を持ち日々邁進しているにも関わらず、今日の多くの障害者スポーツ関連の報道は、そのような障害のあるアスリートの思いや、そのスポーツのスポーツとしての本来の意義が軽視されているようでなりません。
私自身、現役時代に多くの取材を受けましたが、その報道では試合結果や経過等には軽くふれる程度か全くふれず、「視覚障害を乗り越え賢明なプレイ」とか、「全盲の選手はすごい」といったニュアンスで論じられるばかりで、憤りさえ感じていました。
選手たちは、アスリートとしての自分たちの姿、スポーツとしてのグランドソフトボールを見てほしいと強く思っています。
障害者スポーツが障害者の直面する問題や障害者福祉の啓発的な効果を果たすことは決して否定しません。しかし、障害のあるアスリートにとって、それらは、自らのスポーツ的目標を果たす過程で実現されるべき、いわば副次的なものではないでしょうか。
そのようななかで行われた今回の実況放送は、グランドソフトボールという一つのスポーツのありのままを率直に伝えたという点で大変意義深いと思います。
今回の放送を通して、グランドソフトボールという一つのスポーツのスポーツとしての魅力やおもしろさ、そしてアスリートとしての選手たちの戦いぶりを多くの方々に感じていただけたなら、これに勝る喜びはありません。
障害者スポーツが「スポーツ」として広く社会に認知され発展していくためにも、今回の放送のような報道が、グランドソフトボールに限らずあらゆる障害者スポーツを取り上げて今後継続的に行われることを強く期待します。
ぜひ、来年も放送をお願いします。

https://www.nhk.or.jp/fukushi/shikaku/tayori.html

 
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